漢方薬は”漢方医学”という東洋医学の一部で、他に針灸、養生、按摩、気功・太極拳なども、漢方医学の治療法です。

漢方処方の多くは、心身全体と体の局所(部分)のバランスを調えることで自律神経系を調整し、体質や体調を改善して人間がもつ自然治癒力を高めるように働きます。
一方西洋薬は一般的に病気や症状をを直接的に抑え込んだり、血圧や血糖値を素早く低下させるなど、短時間で目立った効果を期待する際に使用します。

漢方薬には
  1. 今ある症状を素早く取り除く作用(即効性)があるもの
  2. 抵抗力が弱く風邪をひきやすい体質、アレルギー体質など、体の根本から治す作用を表すもの
の二面性があります。後者のほうがより得意分野であるため、「漢方薬は長くのまないと効かない」と思っていらっしゃる方が多いようですが、決してそれだけではありません。

漢方薬の特徴は、半健康状態〜慢性疾患にいたるまで、広い症状に対処できる点です。また、いくつもの生薬を組み合わせて作られた薬ですので、全身的な病気の治療など、複雑で多彩な症状にも効果を発揮します。

人は免疫力が落ちた時、ウイルス等の病原菌に感染しやすいものです。症状を抑えるために、その病原菌を殺すことも必要ですが、むしろ感染に負けない体質に変えて、病気に対する抵抗力を高めていくことが最も大切です。こうした働きも漢方薬の得意とするところです。

「心身の変調や病気を本当に治す」ためには、どんなに強力な西洋薬を使っても、最終的に自分でなおそうとする力、つまり「自己治癒力」の助けが欠かせません。特に女性の場合は一生を通じてホルモンバランスが常に変化していますので、ちょっとした不調が出やすいものです。そんな時、症状がよりひどく進んでしまわないように、日頃からバランスを整えるために漢方薬を使う方法もあります。

気になる症状のある方は、ぜひ一度漢方専門医などにお尋ねになってみてください。